利用時間
登録手続き
 新規登録・再登録
 フロンティア科学実験総合センター実験支援部門RI分野RI清武分室(以下、「RI清武分室」)で放射線作業を行う場合は、予め次の手続きにより放射線業務従事者としての登録を行うこと。
  1. RI清武分室において、放射線業務従事者の(様式1)登録申請カード及び(様式2)配置前調査表を受け取り、必要事項を記入して所属講座の責任者の同意を得た上でRI清武分室1階の管理室に提出する。
  2. 初めて放射線業務従事者として登録しようとする者に対しては、放射線障害予防規定に定める教育訓練及び健康診断を実施し、その結果を照査する。
  3. 上記の申請に基づき、放射線取扱主任者の同意及びフロンティア科学実験総合センター長の承認のもとに、放射線業務従事者に登録するとともに、ルクセルバッジを交付し、入退室管理システムに登録する。
  4. 登録の有効期限は、登録した年度内とし、次年度も引続き放射線作業を行う者は年度の末日までに登録更新の手続きを行わなければならない。
 登録の更新
  1. 登録の更新については毎年度末に通知する。新規登録手続きと同様、(様式1)登録申請カードを受け取り、所属講座の責任者の同意を得た上でRI清武分室1階の管理室に提出する。
  2. 全ての登録者は、放射線障害予防規定に定める教育訓練(年1回)及び健康診断(年2回)を受講・受診しなければならない。
 登録の取消・変更
  1. 異動等により登録を取り消す場合は、RI清武分室1階の管理室に申し出るとともに、ルクセルバッジを返却すること。
  2. 登録を取り消す際には、実験に使用していた場所を整理し、保管中のRIがあれば処分するか、又は保管者を共同研究者に変更すること。
  3. 所属・職位の変更の際は、遅れることなくRI清武分室1階の管理室に申し出ること。
実験計画、RIの入手
 利用申請
  1. はじめてRI清武分室を利用して実験を開始する際には、講座又は研究グループ毎に、(様式3)フロンティア科学実験総合センターRI清武分室利用申請書(新規・継続・変更)を提出しなければならない。
  2. 実験開始後、翌年度も引き続きRI清武分室を利用して実験を行う場合は、当該年度の末日までに(様式3)フロンティア科学実験総合センターRI清武分室利用申請書(新規・継続・変更)を再度提出すること。
 RIの購入又は譲受
 RIを購入又は譲受しようとする者は、当施設が許可を受けているRIの種類及び数量を確認した上で次の手続きを行う。
  • 管理室で(様式4)アイソトープ注文書及び(様式5)実験計画書を受け取り、必要事項を記入、所属長の同意を得た上で管理室に提出し、フロンティア科学実験総合センターRI清武分室長の承認を受けること。
  • 前記の書類は、電話注文した場合もすみやかに提出すること。また、財務課への物品請求の手続きは各講座等で別途行うこと。
  • 必要に応じて測定機器等の使用予約をすること。
  • RIを用いた動物実験を行おうとする場合は、あらかじめ動物の種類・数量・飼育方法、投与するRIの種類・数量・実験方法について管理室に申し出て許可を受けること。
RIの受入、使用、廃棄及び保管
 RIの受入
 RIが届いたら管理室より連絡があるので、速やかに種類・数量を確認し、(様式7)非密封放射性同位元素受入・使用・廃棄記録に記入する。

 RIの保管
 RIを保管する際は次の注意を守ること。
  1. 必ず貯蔵室の保管庫または冷蔵庫等に保管すること。実験室の冷蔵庫等では、実験途中の標識試料を除き、RIの保管を行うことはできない。
  2. 保管方法は密封状態とし、鉛容器に入れて標識を附しておくこと。
  3. RIの保管及び保管中のRIの取り出しは、原則として管理室員の立会いの上で行い、(様式8)放射性同位元素保管記録に必要事項を記入すること。
  4. 受入時に交付されたRI管理番号札を保管中の冷蔵庫等の前面につけておくこと。
 RIの譲渡
 RIを譲渡しようとする者は、あらかじめ管理室に相談し、その指示に従うこと。(様式6)放射性同位元素譲渡・譲受書を受け取り、必要事項を記入して管理室に提出し、これが許可された場合に限り譲渡または譲受することができる。

 RIの使用及び廃棄
 参考資料

 管理区域に立ち入る際の注意
  • 入室は指紋照合により一人ずつ確実に行うこと。1人の指紋照合で扉が開いた際に複数人が同時に入る等の不正入室を行ってはならない。
  • 如何なる理由があっても、管理室に無断で、登録していない者を管理区域に立ち入らせないこと。その必要がある場合は、事前に管理室に相談すること。
  • 管理区域内では専用のスリッパ及び実験衣(黄衣)に着替える。
  • 各自のルクセルバッジを(リンク)所定の場所に着用する。
 作業上の注意
  • 原則として単独で実験を行わないこと。また、初めて実験する際はRIを用いない空実験を行い、予め機器等の操作に慣れておくなど被ばくを最小限にとどめる工夫を講じること。
  • RIは(リンク)定められた場所以外では使用してはならない。
  • (リンク)作業室毎の最大使用数量を確認の上、使用核種、実験内容に応じて作業室を選択すること。利用グループ毎の実験台の割り当て等はしないので、実験が終了したらその都度片づけること。
  • RIを取り扱う際はゴム手袋等を着用すること。ただし、手袋を着用した状態でむやみに他のものに触れないこと(11−1汚染防止参照)。
  • 管理区域内での飲食・喫煙・化粧等RIを体内に取り込む恐れのある行為を行わないこと。
  • 作業中は時々サーベイメーター等で手や器具の汚染をチェックすること。
  • 作業終了後は作業台とその周辺の汚染の有無をサーベイすること。
 退出時の注意
  • 非密封放射性同位元素受入・使用・廃棄記録(様式7)及び放射性同位元素保管記録(様式8)に必要事項を記入する。
  • 持ち出し物品の汚染の有無を確認する。
  • ハンドフットクロズモニタ−で身体の汚染の有無をチェックする。
  • 汚染がなければ専用のスリッパ及び実験衣を脱ぎ退出する。これらを着用したままみだりに管理区域から出てはならない。
  • 汚染が検出された場合は、速やかに管理室に連絡すること。
 時間外利用の注意
 RI清武分室の利用は、原則として平日の午前9時から午後5時までである。時間外(休日も含む)はRI実験センター玄関入口と管理室は閉鎖する。利用する者は、その期間内に管理区域で発生した事態に対して、責任を持って対処しなければならない。時間外は原則としてRIを用いた実験は行わないこと。

 廃棄の際の注意
 実験に際して発生した廃棄物の処理は、次に定める注意事項に従って行うこと。
  • まず、放射性廃棄物と非放射性廃棄物に分け、放射性廃棄物については、放射性廃棄物の分類毎に専用容器(白いポリ容器)に廃棄する。専用容器がいっぱい(約25リットル)になったら、廃棄物保管室へ保管廃棄する。
  • 容器に添付されている廃棄記録用紙は、廃棄物集荷の際の重要な記録となるので、核種・数量等はできるだけ正確に記入すること。また、廃棄物の種類・量は利用者負担金算出の際の基礎データとなるので、必ず記入すること。
  • 廃棄物の集荷には高額の費用を要するため、できるだけ減容に努めること。
 放射性廃棄物の分類
 参考資料

 記帳の義務
 RIを取り扱う者は、使用・保管・廃棄等に関して記帳を行うことが法令で義務づけられている。これらは管理上重要なもので、記帳すべき項目も細かく規定されており、間違いや漏れのないよう丁寧に、確実に行わなければならない。

汚染防止と汚染の除去
 汚染防止
 汚染防止のためには、まず汚染の可能性の高い場所及び器具と、汚染の可能性の少ないそれらとの区別を厳重にして実験を進めることが重要である。具体的には次に掲げる事項に注意する。
  • 実験は2人以上で行うのが原則であり、1人がRIを直接取り扱う(hot)操作を、他の者がRIを扱わない(cold)補助的な操作を担当する。
  • RIを取り扱う実験台やフードには必ずポリエチレン濾紙を濾紙を上面となるように敷き、RIをこぼす恐れのある作業は、更にポリエチレン濾紙を内面に敷いたバットの中で行うこと。
    RIを取り扱う場合は、必ずゴム手袋等を着用する。また、これを着用したままみだりに作業室から出てはならない。
  • ゴム手袋の外側は常に汚染されているものと考え、着用した手で水道栓、機器類の操作や冷蔵庫、ドアの開閉等を行ってはならない。必要な場合は、ペーパータオルで包む、ゴム手袋の上から更にポリエチレン手袋を着用するなどRIを取り扱った手袋が直接触れない工夫を講じなければならない。
  • 実験中汚染した恐れのある場合は随時、及び実験終了後は必ず、実験台の周辺及び使用した器具等をサーベイメータ−を用いて汚染の有無を検査する。
  • RIを入れた容器には、全て核種・数量・日時・氏名等を明記しておくこと。
    作業終了後のみならず作業中も手洗いを励行し、随時サーベイメータで身体の汚染の有無をチェックすること。
 汚染除去
 人体または器物が汚染した可能性のある場合及びそれらの汚染を発見したときは、直ちに管理室員に通知するとともに、次に掲げる応急処置を行い、その後は主任者の指示に従うこと。
  • 目・口などが汚染された恐れのある場合は、直ちに多量の温流水で洗い流す。
  • 傷口の汚染にあっては、直ちに多量の温流水で洗い流し、このとき出血が多くなければ傷口の周辺を圧迫し、出血を促し除染を速やかにする。必要があれば、柔らかいブラシ等で傷口をこすり洗う
  • 傷口に塵やタルク粉等が付いている場合は、中性洗剤で洗い流す。
  • RIを床や実験台上にこぼしたときは、汚染を広げぬようペーパータオル等で静かに吸い取った後、水や中性洗剤を含ませたガーゼ等で汚染の外側から中心に向かって最小範囲で拭き取り、囲い等をして他の者が触れぬよう注意すること。
個人被ばく管理
 RI清武分室では、外部放射線による個人被ばく線量測定器としてルクセルバッジを用いている。ルクセルバッジの取り扱い、測定結果の処理等に関しては次の注意を守ること。
  • 管理区域に立ち入る際は、必ずルクセルバッジを着用すること。
    ルクセルバッジは妊娠可能の女子の場合は腹部、それ以外は胸部にネームを前向きにして装着すること。
  • プロテクター等を着用の際は、プロテクターの内側に付けること。
  • 使用時以外のルクセルバッジの保管には充分注意し、特に、放射線に被ばくする恐れのある場所、高温多湿の場所等に放置しないこと。
  • ルクセルバッジは、毎月1日の午前中に管理室に返却し、新しいものと交換すること。
  • ルクセルバッジを破損紛失したときは、速やかに管理室にルクセルバッジ紛失届(様式9)を提出し、再交付を受けること。
  • 1ヶ月の被ばく線量が0.4ミリシーベルトを超えたときは、作業内容、ルクセルバッジの取り扱い等について、被ばく原因調査依頼書(様式10)により主任者等に報告すること。
紛失・盗難の予防と緊急時の措置
 RI及びその他の器具等の紛失、盗難予防のための注意事項
  • RIを入手したときは、容器に所属・氏名等を記入し、管理室員の立会いの上で定められた保管場所に保管すること。
  • 各講座等より持ち込んだ器具類には、必ず所属・氏名等を明記すること。
  • 作業中に一時その場所を離れるときは、作業台上に作業中であることを明記し、RIの入った容器には標識を附しておくこと。
  • 保管記録と保管量のチェックを随時行うこと。
 緊急時の措置
  • 単独で処理せず、周囲の者に知らせること。
  • 管理室等、下記の緊急時連絡先に連絡し、指示を受けること。
  • 必要に応じて、施設内や付近にいるものを避難させること。
  • 放射線障害その他の障害を受けた者及びその恐れのある者を救出し、応急の処置を取ること。
 緊急事態発生時の連絡先
 参考資料

放射線業務従事者に対する教育訓練を受講する必要があります。